謎多き「暗号資産」って何?
2026/03/26 資産運用
ここ数年、ニュースやSNSでよく耳にする「暗号資産」。
「暗号資産(仮想通貨)って、どういう仕組み?」
「ビットコインは聞いたことがある」
「どこが発行、管理しているの?」
「暗号資産って安全なの?」
「正直、よく分からない」
など、疑問を持つ方も多いのではないでしょうか?
その「暗号資産」について、土台から整理していきます。
目次
1.【暗号資産とは?】
「暗号資産」は少し前までは「仮想通貨」と呼ばれていました。
資金決済法の改正(令和2年5月1日施行)により、法令上
「仮想通貨」→「暗号資産」へと呼称変更しました。
出典)金融庁:暗号資産・電子決済手段関係より
代表例が、あの有名な
ビットコイン。
これはインターネット上でやり取りされるデジタルのお金です。
この「ビットコイン」などの「暗号資産」は
ブロックチェーン技術を使った新しい「電子マネー」の総称です。
「電子マネー」と言えば
☆よく使用する電子マネーと同じ仕組み?
ここがよく混同されやすいところです。
例えば
Suica
nimoca
au PAY
d払い
これらは「円」をチャージして使う仕組み。
その裏には必ず銀行や企業がいます。
一方、ビットコインは
✔ 紙幣や硬貨はない
✔ 国が価値を保証していない
✔ 銀行を通さず直接やり取りできる
つまり、仕組みそのものが違うのです
2.【誰が管理しているの?】
≪政府や企業が管理する「中央管理体」≫
日本の通貨は、国や中央銀行が管理しています。
いわば“司令塔”がいる世界。
≪暗号資産の管理≫
暗号資産には、その司令塔がいません。
代わりに使われているのが「ブロックチェーン」という技術。
中央管理者を置かず、複数のユーザー同士のコンピューター(ノード)が同じデータを分散して保有し、
常に同期を取る仕組みを「非中央管理体」や「分散管理」と言われています。
(出典)総務省「ICTによるイノベーションと新たなエコノミー形成に関する調査研究」(平成30年)
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h30/html/nd133310.html
☆ブロックチェーンとは
ビットコインなどにおける帳簿のようなもの。
取引や残高をホストコンピューター(上記の左側)で記録するわけではなく、ネットワークの参加者(上記の右側)ノードと言われる人たちみんなで取引の記録を持ち合って、データの改ざんなど不正があったら指摘しあう仕組みです。
この参加者がお互いに保存している取引の帳簿を管理している姿が「チェーン」の様に見えることから
「ブロックチェーン」と言います。
3.【暗号資産の安全性】
✔ ハッキング
✔ フィッシング詐欺
✔ 偽サイト
✔ SNS投資詐欺
インターネットの世界には様々なリスクがあります。
その為、金融庁も注意喚起を行い、登録業者への監督を強化しています。
「必ずもうかる」
「絶対に安全」
そんな言葉が出た瞬間、黄色信号です
暗号資産は“値動きの大きい資産”
価格は需要と供給で大きく変動します。
≪参考資料≫
金融庁:暗号資産交換業などにおけるサイバーセキュリティー強化に向けた取組方針
政府広報:オンライン暗号資産の「必ずもうかる」に要注意!
マッチングアプリやSNSをきっかけとしたトラブルが増加中
4.【暗号資産の財産的価値と定義】
・不特定の者に対して、代金の支払いなどに使用でき、かつ、法定通貨(日本円や米国ドルなど)と相互に交換できる。
・電子的に記録され、移転できる。
・法定通貨又は法定通貨建ての資産(プリペイドカードや電子マネーなど)ではない。
ここが重要です。
「お金のように使えるけれど、法定通貨ではない」
※「お金」と言っても円やドルといった法定通貨の様に国が価値を保証している訳ではありません。
出典)政府広報オンライン暗号資産の「必ずもうかる」に要注意!マッチングアプリやSNSをきっかけとしたトラブルが増加中
5.【暗号資産の交換所】
暗号資産を売買する場所を「交換所」といいます。
株式でいう証券会社のような存在です。
日本では金融庁に登録された業者のみが営業できます。
金融庁の「暗号資産交換業者一覧表」を参照ください。
https://www.fsa.go.jp/menkyo/menkyoj/kasoutuka.pdf
6.【暗号資産が注目される理由】
・個人間で直接送金することができる
銀行やカード会社などの金融機関の仲介なしに直接やり取りができる
・銀行の営業時間などを気にせず24時間365日すぐに送金できる
暗号資産の市場は、夜中でも海外に送金できる
・手数料が無料、または安い
ビットコインやイーサリムなどの価格が高騰すると手数料も高くなることがあります。
・インフレや通貨不安への備え
物価上昇したり、自国の通貨価値が下がる時など資産の避難先として
利用されることもあります。
出典)R社:暗号資産とは?より
7.【最後に】
暗号資産は夢の魔法でも、悪の道具でもありません。
✔ 価格変動が大きい
✔ 補償がない場合もある
✔ 自己責任の要素が強い
だからこそ、
「仕組みを理解すること」
「余裕資金で行うこと」
「必ずもうかる話を信じないこと」
これが鉄則です。
お金は感情とセットになりやすいもの。
焦りや欲が判断を鈍らせます。
暗号資産は
“知らないと怖い”
“知ると冷静になれる”
そんな存在です。
学びながら、距離感を大切に。
それが賢い付き合い方だと私は思います。
令和8年(2026年)金融庁の大綱の概要が発表されました。
「暗号資産取引に係る課税の見直し」が行われる予定です。
今後の動きにも注意をしておきましょう。



