海外旅行の一味違った楽しみ方 ~ばったもんパラダイス~
2017/05/10 夢とお金
目次
海外に出かけてちょっと楽しみにしているのが、様々な種類のパクリもん探しです!
夜店で売られているブランドのパクリ商品、
コンビニやカフェの店構えやロゴ、
「あっ、これ まずいんじゃない~ 」とか、
「ああ、そうきましたか。」などと妙に感心したり、
時にはパクられた会社の悔しさに思いをはせ、義憤を感じてみたり、
さらには、不覚にもギャグセンスにしびれたりしながら、
アジアの街中やスーパーの中をあちこちうろつく旅の街歩き・・・
結構お勧めです!!
「パクリ」、その変幻自在ぶり。
人気商品が出ると、それこそ光の速さで、ときに精巧にときに稚拙に繰り出すパワーは驚くばかり。生きて行く為、生活をする為に、他人の利益を顧みず、『モラルよりリアル』。日夜パクリ続けるそのたくましい様に、或る意味ちょっと感服してしまうほどです。
パクリもんといえばアジア
パクリもんといえばアジア。
アジアはすごい!!
韓国、台湾、香港、ベトナム、そしてなんといってもきわめつけは中国。
アジアの各地の路上やスーパー、そして街のいたる所で、見たことのあるデザインやロゴを使ったばったもんで正々堂々と商売をし、また、しっかりと稼いでいます。
コンビニは、韓国なら「7-Seven」 「LAWSONS (ローソンズ)」があります。
そして、中国なら、「Twelve(7-12)」 や 「9-eleven」 があるといった具合。
コンビニの店内をのぞいたら、お菓子のパッケージとロゴがモロ、グリコのポッキーなんだけど、「Chockey(チョッキー)」 と書かれてあったり、他にもたくさん。ネーミングはよくわからないが、どう見てもかっぱえびせんやエンゼルパイ、おっとっと、キャラメルコーンなど日本でお馴染のお菓子のパッケージデザインがパクられ、中身は自国生産のお菓子入りで売られている。日本産のお菓子と一緒の棚に陳列され、錯覚を起こさせながら売ってしまおうという商法らしい。日本のアサヒの十六茶は有名だけど、もう一つお得な、「十七茶」 もあるという具合である。
コンビニを出て、街に繰り出せば、あるわあるわ・・・。
吉野家らしき牛丼店が吉田屋。ケンタッキー・フライドチキン(KFC)風の「KLG」、カフェのスターバックスに似せた「SUNBUCKS」……。韓国にある100円ショップはその名も「ダサソー」、中国では「メイソウ(MINISO/名創優品)」という名の10元ショップがあり。店の名前や形態はザ・ダイソー、店舗デザインやロゴはユニクロ、商品は無印良品によく似ている。
ショーウインドーを眺めながら歩けば、ゲームソフトが派手な広告ポスターで売られている。このゲームのキャラクターはドンキーコングだな…。ええっと、会社は???「え~~~~っ、YONTENDO~~」。
中国では、中国人にウケがいいように、ゲームデザインはもとより画面デザインまでNINTENDOのパクリだが、キャラクターや世界観は「三国志」などの中国モノに改良、進化させ、まったく独自の商品(?)としてオリジナルなマーケティングをやりつつ販売していた。
ニュースで放送されたのでご存じの方もいらっしゃると思うが、LOTTEは韓国を代表するお菓子メーカーだが、LOTTEの主力商品にペペロというお菓子がある。これは紛れもなく日本のグリコポッキーそのまんまのお菓子だ。
このペペロは今や韓国の国民的なお菓子になっている。毎年、11月11日はペペロの日と題して、その日は好きな人にペペロと手紙を添えて愛を告白する日、つまり日本のバレンタインデーみたいな日である。しかし、その11月11日とは、なんとグリコポッキーが誕生したポッキーの日であり、これはまさに確信犯であると言っていい。
「こういったものを、だまされて買う場合もあるが、ニセモノということを面白がって購入する日本人観光客も多い」。模倣品市場に詳しいある専門家はこう指摘した上で、「恐ろしいことにエンターテインメントとしての“ニセモノ市場”が確立されている」と打ち明ける。
特許庁が日本企業4,314社に向けて調査したところによると、パクリ被害を受けた948社のうち、67%にあたる635社が「中国から被害を受けた」と答えた。2番目に多いのがASEAN6カ国で、その割合は20.4%に上った。その次は台湾と韓国で、それぞれの割合は19.7%だった。財務省の調べによると、昨年税関で押収された偽ブランド品、アニメ・漫画の模倣品などは3万2,000点に上り、過去最多を更新した。被害総額は約180億円。うち92%は中国からだったそうだ。
50年前の日本も同じだった?
「黒い猫でも白い猫でもネズミを捕るのが良い猫だ」
経済開放政策を打ち出した、中国の昔の国家主席の言葉。
それから四半世紀。アジアでは、ブランド品を販売して自国民がだまされて買おうが、海外旅行者から外貨をまきあげようが売上は売上。経済成長という目的の為の手段にすぎない!
戦後、日本も欧米の猿真似で近代化を成し遂げてきたといわれた。
50年前は日本も欧米のものをことごとくパクってきた。不二家のペコちゃんポコちゃん、スーパーマン、掃除機や戦闘機もすべてパクリまくってきた。つまりようやく中国韓国は50年くらい前の日本に追いついたというわけか。
車や鉄鋼だけでなく、GDPやアニメの制作量までもが今や中国に抜かれてしまった日本。まだ、世界一を誇れるアニメ業界においても、その数だけでなく、遠からずクオリティや技術といった点でも中国に抜かれてしまう日がくるのかもしれない。
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まあ、そんなことはさておいて、とにかくアジアの街中にはBVDそっくりのBYCの靴下とかSpriteそっくりのSprinter という炭酸飲料なんて、かなり楽しいものがいっぱいです。
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